~これからの健康心理学~
日本健康心理学会第25回大会を東京家政大学十条キャンパスでお引き受けすることになりました。1995年に日本健康心理学会第8回大会を、大会長橋口英俊先生が東京家政大学狭山キャンパスで開催させていただいてから、すでに17年の月日が経過しております。東京家政大学は今年で創立130周年という家政系では最も古い歴史と伝統をもった大学ですが、1986年に開設されたのが東京家政大学文学部で、前回大会は東京家政大学心理教育学科で開催されておりました。その東京家政大学心理教育学科も、2009年に狭山キャンパスから十条キャンパスに移転し、人文学部心理カウンセリング学科と教育福祉学科に改組されました。池袋から2駅で、池袋から埼京線で進行方向左手を見ていると東京家政大学の校舎が見えます。駅からも、徒歩5分ととても交通の便のよいところにありますので、ぜひとも多くの方々にご参加いただければと存じます。
今回の大会テーマは、健康心理学会も創立から四半世紀を経ましたので、「これからの健康心理学」というテーマにさせていただきました。健康心理学会のこれまでの絶え間ない発展の上に立ち、今後の健康心理学の将来を見据えるものにしたいと思います。今回はとくに、2011年7月末まで富士ゼロックス(株)の統括産業医であり、現在は河野慶三産業医事務所で活動されている河野慶三先生に特別講演をお願いしました。先生は、もともと心療内科医ですが、1986~1989年には旧労働省の医系技官として、「労働者の心身両面にわたる健康づくり(トータル・ヘルスプロモーション・プラン:THP)」を労働安全衛生法にもとづく措置として法定化するための実務を担当されました。その後、産業医科大学、自治医科大学の助教授を経て富士ゼロックス(株)に移り、そこをフィールドとしてTHPを実践された方でもあります。そういったことから、今回河野慶三先生には、「トータルヘルスプロモーションの観点からの健康心理学への期待」と題してご講演をしていただきます。
2011年12月
東京家政大学人文学部
第25回大会準備委員長 福井 至